ゼロの本棚

思ったこと、思い出したこと、感じたこと

Can you keep a secret?

人とは「秘密」が好きな生き物である。そこには「私を含めてごくわずかしか知らない」という「希少さ」やそれを知っているという「優越感」があるから、というケースも多くある。

実はサークルの◯◯と付き合ってるねん、だまっててな。

こんなかんじに。

まあ、よくある話と言えばよくある話。でもこれを本当の意味で「隠す」というのは中々にしんどいのだ。

今回はそんな、「隠す」ということについてばばーっと書いていこうと思う。

私にもこんな人の秘密を隠しているときが何度かあった。

知ってても知らないふりもしたし、バレそうなら疑いが紛れるようにしたり。いろんなことをした。今思うとクスッと笑えてしまうことも多々あった。ホント、あれやこれやしたなぁ。

でも、隠している間、多くのことに「敏感」になり、また「鈍感」になった。

もちろんばらさないで、と頼まれている以上私から口を出すことはなかったし、むしろバレそうな空気が流れたときは必死にばれないようにした。だってそいつにとっていいことじゃないから。だからいつばれそうになっているか、そうじゃないかをすぐにでも把握できるように噂話に「敏感」になった。

しかし、先にも書いたが露骨に反応しても「お前なんかしってんのか?!」となりかねない。なので「鈍感」なふりをして、へらへらしていた。

本来相反する二つのものが共存していた。「事実」という素顔を見せないために「仮面」を被っている「ピエロ」だったわけだ。

ピエロというのはこんなにも大変なのかと思った。気を抜いたとき、ふとしたときに余計なことを言わないのがあまりまえ、それができなければピエロ失格なのだ。そしてこの「ピエロ」というのが「大人になる」ということなのかな、とも今思う。

今後、社会に出て多くの「秘密」を隠していくことになるだろう。今はこんな風にだらだらと書けるくらいには思うことはある。でもいつかそうも思わなくなるのだろう。「ピエロ」になることが当たり前、しっかりなれて一人前。

人がベラベラ話している秘密ならここまではしなくてもいいかもしれない。でももし人から聞き出した秘密ならこれくらいのことはしないといけないと思う。

Can you keep a secret?
あなたは秘密を守ることができますか?